知らないと恥をかく!?話題の「人工知能(AI)」新常識

先日、米Googleの研究部門であるGoogle DeepMindが開発した囲碁AI「AlphaGo(アルファ碁)」が韓国のプロ棋士イ・セドル氏との五番勝負に4勝1敗で圧勝したことが話題になりました。
過去にも当時チェスの世界王者だったシアのガリ・カスパロフ氏がIBMの開発したコンピューター「ディープブルー」に1997年に敗れるといった人工知能の知的ゲーム分野での台頭が話題になりましたが、
チェスや将棋と比べて打ち手の選択肢が遥か多い囲碁はあと10年は人工知能がプロ棋士に勝つことは難しいと言われていたこともあり、人工知能分野の急速な発展を魅せつけられる結果となりました。

 

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そんな中、日本政府も人工知能(AI)やビッグデータなどの先端技術の市場の規模を2020年に30兆円に育てると産業競争力会議で発表しました。
電力自由化で市場の顧客獲得競争が始まっている電力市場が20兆円ということを考えれば、ビジネスとして見逃すことはできない規模になることは間違いありません。
「人工知能なんてマンガや映画の話でしょ?」そう思っている方、今後の人工知能の可能性を考えれば「人工知能とは何なのか?」といった様な質問は、もう既に一般常識になりつつあります。
「人工知能」は話題性もありビジネストークとしても持って来いです。
現場で恥をかく前に「人工知能(AI)」の基礎知識を身につけましょう。

 

「人工知能とは」

そもそも人工知能とは何なのかを知ることが重要です。
人工知能=AI(artificial intelligence)と聞くとペッパーやターミネーターの様に人間と同じ知能を持ったロボットを想像する人が多いと思います。
もちろんそれも正解です。では2020年までにアトムのような人間と同じ知能を持ったロボットを世界中に普及させようと政治家たちは考えているのでしょうか。
それは違います。最近、Googleや日産など自動車の自動運転システムが話題になっていますよね?
これらもまた人工知能を利用したシステムなのです。ここでの人工知能は人間と同じ知能を持っているというわけではなく、
むしろ人間以上のスペックを持った知能のことを指します。
つまり人工知能には
「人間と同じ知能をもった機械を開発する」分野と「人間以上のスペックを持った知能を利用する」分野が存在し、
今後数十年の間に発展が期待される分野は後者になります。

人間と機械の違い

人間と機械の大きな違いとは何でしょうか?
それは記憶力・計算力・判断力などの基礎学習能力です。
例えば、世界第4位の計算能力をもつスーパーコンピュータ「京」は1秒間に1京以上の演算処理(計算能力)を持っています。
これは、「地球上にいる70億人の全人類が、24時間寝ないで毎秒1回、17日間かけて行なう計算を1秒でやってのけるレベル」といいます。
市販のコンピュータで考えれば上記のような差はないにしても、
計算能力という面において機械はすでに人間よりも優れていると言えるでしょう。

ただし、それ以外の人間の脳の活動を比較すると機械もまだまだ人間の脳には及びません。
先程のスーパーコンピュータ「京」を使い、人間の脳の神経回路をシミュレーションした所、
人間の脳の活動でわずか1秒間は「京」の40分に匹敵することが判明しました。
人間の脳がいかに複雑で、絶えずいろいろなことを考えていることが分ります。

つまり、先述した人工知能における「人間と同じ知能をもった機械を開発する」分野は
現代のスーパーコンピュータの性能を利用しても再現するのがとても難しいのです。
そこで機械の特徴である高い基礎学習能力を利用し人工知能の性能を上げ、
多種多様なサービスに応用して行く分野の成長が期待されているのです。

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